漫画パラダイス

読んだ漫画のレビューなど。基本的には所持作品リストです。

【 地獄少女/永遠幸 】

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 深夜0時にしかアクセスできないサイト「地獄通信」に、怨みをはらしたい相手の名前を書き込めば、地獄少女閻魔あいが、相手を地獄に送ってくれるというお話。

 アニメ化企画が通らず、その橋頭堡としてコミック化がなされ、その後、アニメ化も実現した、とのこと。アニメを原作としたコミック、ということになります。
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 ただし、コミックが先行しているので、ごく初期においては、定番の台詞「このうらみはらさでおくべきかー。メラメラメラ~」ではなくて、「闇に惑いし哀れな影よ。人を傷つけ貶めて。罪に溺れし業の魂(たま)。いっぺん、死んでみる?」という定番の台詞や、依頼者が契約の意図を示す「藁人形の赤い糸をほどく」とか、入れ墨のように依頼者の身体に刻まれる契約の刻印などがありません。僕としては、漫画版も単行本化に際して描き直して欲しかったですね。

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 とはいえ、自分はアニメから先に入りましたので、マンガ版にはそれほど愛着がありません。

 しかも、怨みをはらしたくなるようなシチュエーションを作るために練り上げられたやや強引なストーリーに、感情移入が制限されてしまいます。

 閻魔あいや、同級生ほか、若い女性キャラの目がデカすぎて、まありにも少女マンガに偏りすぎてるという印象も、親しみにくくしてる要因でしょう。少女マンガも決してキライなわけではありませんし、実際読みますしね。

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 そして、申し訳ないことに、実はアニメも大して真剣には観てなかったんです。

 なにより目をひいたのは映像の美しさ。鑑賞するように観ていました。ストーリーより絵か魅力的だったんです。

 大切なシーンでは、黒が基調になります。しかし、地獄から連想されるような暗さや陰湿さはありません。むしろ、黒くない部分は、明るく鮮やかです。メリハリがきいていて、鮮烈な印象をうけます。まるで、カラー影絵のごとくです。

 その綺麗なアニメ画面が、くっきりと、視界にひろがるのです。

 コミックのカバーイラストに、アニメの美麗さを再現しようという心意気がみえますが、カラーイラストが数点、挿入されてると良かったかなと思います。

 高くなるから、無理かな?

 多分、4巻までしか持っていません。アニメの美麗さは、モノクロのコミックでは伝わらないんですよねえ。

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 あとから2冊出てきました。

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