【 時をかける少女/筒井康隆・ツガノガク 】
原作小説やNHK少年ドラマシリーズ(だったと思う)で馴染み、その後、原田知世の映画で……。
その流れを経た者にとっては、いまさらトキカケでも無かったですね。
何が気に入らなかったのか、自分でもよくわかりませんが、一冊買ってみたけど、ごめんなさい、になってしまいました。
結局この作品は、昭和のものなのでしょう。時代を今に設定すると、いかに原作をなぞろうとも、原作を大切にしながら、それをベースにリメイクしようとも、劣るとも勝らないものしかできてこない、ということなのかも知れません。
とはいえ、「ど根性ガエル」も「妖怪人間」も「鬼太郎」も、ちゃんとやれてるんだから、作り方次第、ということと、受け手がそれを受け入れられるかどうかもポイントでしょう。
過去に発表されたものを知らない世代には、これで良かったのかもしれません。でも、一度知ってしまったら、後には戻れないのです。
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