【 ボーイフレンド/高梨みどり 】
表題作は読切もので、全6作。男と女、恋愛、セックスなどがテーマになっています。
毎回、違う主人公、違うストーリーです。
成年漫画寄りの青年漫画で、毎回エッチシーンがありますが、何かがちがいます。
女性作家がエッチシーンを含む男性向け作品を描くと、やっぱり男性作家では描ききれない女性の気持ちの深堀りが、多かれ少なかれ読めますし、高梨先生の作品は、さらにひと味違います。
女の子の気持ちとかあらわし方のニュアンスが、高梁流なのでしょう。
もともとが、「オーダーメイド」という、夢追い物語から入った作家さんなので、頻繁にエッチシーンが出てくるのには「以前はこんな作品を描いてたんだ」と驚きましたが、心理描写が具体的で、細かいニュアンスが伝わってくるんですね。
童貞君のバイブルになるかな? いや、むしろ童貞君より、少し経験していい気になっている男が、基本に返るために読む、というのがいいかも?
表題作の他には「空に星があるように」の短期連載(4回)と、その他2本が掲載されています。
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