【 交渉人堂本零時/玄秀盛・楠本哲 】
絵柄から想像つきますように、バイオレンスものです。バイオレンスといっても、荒唐無稽の技や武器がでるわけでなく、きわめて現実的な、殴る蹴るの世界。武器もナイフや木刀や拳銃と、まあヤクザものと大差ないです。
ただ、この作者のこの系列の作品は、主人公がヤクザではない、場合によっては対立もする、という一匹狼(仲間や協力者はいるけど)なんです。
ヤクザの親玉にもものおじせず、堂々と対面し、メリットを滔々と語ります。ボコボコにされて放り出されることはありますが、リベンジには余念がありません。
従ってヤクザからも、やがては恐れる存在になるのです。
難を言えば、ほぼ、1話完結であること。本来なら1話で納めるにはしんどい内容も多く、少し物足りないときがあります。
バイオレンス中心の作品はあまり好まないのですが、この作品は、多少イビツながら堂本に1本筋が通っていること、他力本願ではやく依頼者にも覚悟を要求することなど、僕の好きな要素がちりぱられています。
1巻行方不明、7巻抜け、9巻以降持っていません。
どこかから出てくるかもしれませんし、買い忘れてるのかもしれません。
記憶によると、「無敵道」より後に発表された作品て'すが、時系列的には「前日譚」かと思います。
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