【 ゆりキャン/原田重光・瀬口たかひろ 】
「ゆるキャン△」は、ゆるーいキャンプらしいですが、「ゆりキャン」のゆりは、百合。すなわち、レズビアン。キャンはキャンパス。
カバー絵だけ見ると、なにかの雑誌の表紙のように思えます。スマホで撮影、トリミングして初めて気がつきました。明るくて元気になれそうな内容の詰まった一冊、という印象でしょうか。でも、雑誌ではありません。れっきとしたコミックです。しかも、エッチです。
瀬口たかひろ先生の絵は、ずーっと好きなんですが、今回はさらに可愛いさ爆発です。原作がついてるのが、珍しいかも?
さて、内容はというと、きわめてバカバカしいお話。気楽に読めます。娯楽作品はこうでなくちゃいけません。
名門女子大に入学したゆりかは、雰囲気か容姿かはたまた変なフェロモンが出ているのか、「ゆり(レズ)」の噂をたてられます。本人はノーマルを自認していますが、噂とは恐ろしいもので、半数の学生が抱かれたとか、妊娠させられて退学した者がいるとか、ムチャクチャな言われようです。
レズビアンで妊娠なんかするわけないのですが、そういうノリがまかりとおってしまう校風、ということなのでしょう。
順風満帆な学園生活をおくるはずのゆりかでしたが、不幸が訪れます。実家が経営する会社が倒産し、一切の仕送りが途絶えるのです。その結果、ゆりかは学生生活を送るために、スケコマシをして貢がせるという道を選ぶことになります。
そして、いつしか登場する、キメ台詞とポーズ。
それはあたかも「じっちゃんの名にかけて」や「真実はひとつ!」のごとき迫力でせまってきます。(いや、それ以上かも)
結果として1巻しか持ってない状態で、もう5年以上も前の作品なので手に入る可能性も低いのですが、「一冊買ってみたけど、自分には合わずにごめんなさい」では、なかったんですよ。書店に一式ならんでいたら、まとめて買っていました。
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