漫画パラダイス

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【 絶対可憐チルドレン ②/椎名高志 】

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 チルドレン達の前に新たな敵が現れます。「黒い幽霊」です。皆本やバベルの上層部にとってもパンドラにとっても既知の存在という設定のようです。
 黒い幽霊の黒幕は普通人で、最初に高高度のエスパーを洗脳し、そのエスパーによって新たにエスパーを捉えて、記憶の消去と洗脳を行い、これによりエスパーを自由に操って犯罪を犯します。
 エスパーを使った犯罪者集団ですから普通人にとっては敵ですが、エスパーを自在に操り犯罪を犯させるのですから、兵部たちパンドラにとっても敵です。

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 黒い幽霊の前線で犯罪を犯すのは洗脳された超能力者ですから、ある意味被害者です。その洗脳を解くために兵部は戦いますが、洗脳は解けません。ならば、その洗脳された超能力者を救う方法は、ひとつしかありません。死による洗脳からの解放です。
 兵部はこれを、汚い仕事と称しています。何人ものエスパーの命を奪った相手でも、それを殺せば手を血に染めることになります。だから、チルドレン達にそれをやらせたくないと考え、彼女らを遠ざけて戦闘をするのですが。
 結局はチルドレン達の活躍によって黒い幽霊による洗脳から少年は解放されることになるのですが、そのためにチルドレン達がとった策が、トリプルブーストでした。葵と紫穂の力を薫に注ぎ込み、その力を薫は増幅して、一気に放出させます。この時の画像は、薫に大きな羽が生えて、しかも周囲の全てを包み込むほどの大きな光を発します。まるで天使の愛が全てを救済するかのようでした。

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 一件落着から息もつかせず、黒い幽霊はさらなる刺客を送り込んできます。その刺客は消防車などを巨大ロボ化させて直立させ、それを操って攻撃をしてくるのです。これを行った超能力少年も、チルドレン達によって洗脳を解かれ救済されます。

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 その後、小学校の遠足での騒動、ハエによるバイオハザード、明と初音のコンビ「ザ・ハウンド」の訓練におけるドタバタを経て、皆本がチルドレンの指揮官になった時のエピソードが描かれます。

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 チルドレン達は超度7の特務エスパーとして業務はこなすものの、彼女達のわがまま放題にバベルの連中は手を焼いていました。
 もはやバベルには彼女達の指揮官を引き受ける者はおらず、チルドレンたちは教育庁から出向してきた厳しいオバさんに、厳しくあたられる日々。そんな中、彼女たちはある事故の処理にあたるのですが、その時にバベルからの脱走を企図します。
 皆本は海外留学を終えてバベルに就職したところでした。

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 チルドレン達は脱走には失敗するものの任務は皆本のおかげもあって成功します。そして皆本は、局長から半ば強制的にチルドレンの指揮官になるよう仕向けられます。皆本は本来、研究者としてバベルの一員になった超能力の無い一般人です。たまたま事故処理の現場に立ち会うことになったことや、チルドレン達に対する理不尽な扱いに、彼女達の立場にたった振る舞いをしたにすぎないのですが、局長の目には適任とうつったのです。
 チルドレン達は強い超能力のために周囲から恐れられていて、バベルでの任務があるからかろうじて居場所があるという状態でした。皆本もIQ200を越える天才のために学校に居場所がなく、迷惑がられて退学する羽目になり、留学をしたという過去があります。そんな皆本だからこそ、チルドレン達に寄り添えるのではないかと局長は考えたのです。
 この時はその事件現場などで皆本も相当な目に遇い、ふたつ返事で引き受けたわけではないのですが、なんだかんだでチルドレンの担当になります。チルドレン達も徐々に皆本を信頼できる大人として認め、やがて皆本のマンションに下宿して学校に通いながら、バベルの特務エスパーとして任務をこなすようになってゆくのです。

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 物語はそういった過去エピソードから現在に戻ります。ある事件でダメージを受けた薫は任務からはずされ、療養するように命じられます。薫の代打にナオミが加わり、薫は皆本のマンションに一人残されます。そこへ、パンドラが薫を誘いにやってくるのです。パンドラが標的とする黒い幽霊の一員を倒すために、薫の力を借りに来たのです。
 標的の乗った飛行機を爆破して一気にケリをつけるつもりだったパンドラの連中。しかし、無関係な人を巻き込むやり方に薫は納得いきません。一般人を飛行機爆破から救出しないのなら、パンドラの作戦に協力しないのはもちろん、この場にいるパンドラ全員を敵認定すると薫は宣言します。そして薫は、やはりパンドラはバベルとは違うと認識します。バベルは超能力者と一般人の共生という大前提の上に立ってますが、パンドラは一般人なんかどうでもいいのです。

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 結局パンドラの一味は薫に従い一般人の救出をまず行いますが、そのせいで黒い幽霊に先手を取られ戦況は不利に。ここでも薫はブーストを発動します。チルドレンの3人だけでなく、薫はパンドラの一味ともブーストができることが判明、黒い幽霊との戦闘に勝利します。
 漫画本体は、この戦闘シーン、超能力アクションにも多くのページを割いて見せ場を作っています。

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 続いて皆本が、兵部によってチルドレン達と同じく、子供にされてしまうという事態が発生します。
 実態は大人ですが、精神はチルドレン達と同学年に退行させられて、見た目も少年になってしまいます。このために、皆本はチルドレン達と一緒に学校に通うことになります。
 元の皆本に戻って欲しいと願うチルドレン達。しかし、皆本にはトラウマがあって、それを邪魔します。
 あまりにもの強い超能力のため小学校へ通えなかったチルドレン達も、皆本や局長の尽力で普通の小学生と同じように通学できるようになったわけですが、皆本も子供の頃、天才過ぎて学校に居場所がなく孤独で、ついに追い出されたという過去があります。だから退行した皆本にとって、始めて経験する楽しい小学校生活なのです。兵部のたくみな誘導により、皆本は、もとに戻りたくない、楽しい小学校生活を薫達と過ごしながら一緒に成長したいと考えるようになります。

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 この迷宮から脱出できたのは、チルドレン達の言葉「皆本が子供になる必要はない。私たちがすぐに大人になって追い付いてみせる」、でした。

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 そして、彼女達は中学校に進級します。雲居悠理という新しい美少女の同級生ともすぐに仲良くなり、チルドレンの3人と悠理は、男子の羨望の的となります。
 一方、中学生になったのだからと、バベルからはよりハードな任務が与えらことになるようです。普通の中学生のように毎日学校へ通うのも困難かもしれません。そこで、影武者がバベルによって用意されます。3人にそっくりな人形がそれです。操るのは、ティムとパレット。黒い幽霊の洗脳から解放されてバベルの保護下に入った少年たちです。
 その前に立ちはだかるのが、仮面の美女、ファントムです。ファントムが操る変態親父と、ティム&パレットが操るチルドレンの影武者の戦いは、影武者の勝利。深追いをしようとするファントムに、ミラージュを名乗る声が制止します。勝敗はもう決したのだ、と。
 ファントムとは? ミラージュとは? また新たな敵の出現のようです。

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