【 ベンゴスター/楠本哲 】
全3巻で発行されてたはずですが、なぜか上下2巻で復刻。しかも同じレーベルだし。テレビドラマ化されたとか、特別なトピックもなかったはずですし、飛び抜けて人気があったようにも思えませんし、不思議です。
弁護士になるべく、弁護士事務所でアルバイトしてるときの話が3分の2、残りが弁護士になってからの話です。
主人公が得意とするのは、闇金の債務整理で、巨乳好きの親子(唯一のわらえるマンガ的ゴラク要素)弁護士の事務所でイソ弁(自分で事務所を経営しない雇われ(居候)弁護士のこと)として、活躍する。はずが、夢を叶えたとたんに完結とは……。
この作者にしては、バイオレンスな描写が少なく、弁護士らしい言葉のバトルもわずかで、相手が弁護士と知ると尻尾を巻く、という展開が多いです。
そのかわり、なぜそんな借金を抱える羽目になったとか、どうしてそういう境遇にいるのにオモテザタにてきないのかなど、人の暗部や社会的問題に触れること方が主眼となっているようで、弁護士活躍物語というテーマではない、と、私は判断しました。
とはいえ、主に1話完結スタイルは少ししんどい。せめて、前後編くらいで話を進めないと、読者は肩透かしを食らうよな、というのが、素直な感想です。
(164-626)
初期発行の3冊も所持してるはずですが、カウント含めてません。
#漫画 #楠本哲 #ベンゴスター