漫画パラダイス

読んだ漫画のレビューなど。基本的には所持作品リストです。

【 メタルハンターズディー/たがみよしひさ 】

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 前途有望と目されていた2輪レーサーの久我那允は、レース中の事故で、左目と左腕を失い、その道を閉ざされます。おまけに、マシンガンを使って銀行強盗や警官殺しをしていた連中が暴れ回っていて、無差別に撃った銃弾に当たってしまい、那允は恋人を失います。

 近未来の東京。何もかも失った那允に手が差し伸べられました。それは、軍隊からの勧誘でした。それも、一企業の私設軍隊からのものです。一企業が武器も装備した施設軍隊を持つなど非合法なことなのですが、当局は黙認しています。多発するテロや犯罪に用いられる威力絶大な武器や特殊装甲服に対抗するには、警察力だけでは叶わないからです。

 とはいえ、一企業の施設軍隊です。正義の味方を気取っているわけではありません。自社やその関係施設の近くでテロが起こったなど、あくまでその企業に危害が及ぶ場合に出動するための自衛組織です。

 発足から1年3ヶ月の組織です。那允が与えられた番号は28。28人目のメンバーであることが示されています。しかし、生存してるのは那允を入れても6人。発足からたった1年3ヵ月で、この生存率。任務の過酷さが伺われます。

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 D機関と称するその自衛組織から、高性能の義眼と武器を仕込んだ左腕を与えられ、那允の戦闘の日々が始まりました。

 装備を強化する敵対企業、特殊装甲服を導入した警察の特務課。そして、特務課長が実はテロの黒幕。その目的は、テロ対警察の攻防を引き起こすことで警察の装備をどんどん強化し、やがてはひとつの組織として日本を牛耳ろうということではないかと、推測が成り立ってゆきます。

 そして、ラストシーン。D機関はおそらく全滅するための最期の戦いに身を投じます。


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