漫画パラダイス

読んだ漫画のレビューなど。基本的には所持作品リストです。

【 ポリ公/立原あゆみ 】

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 本気(マジ)が終わった後、立原先生はいくつもの作品を手がけられていますが、極道色が強いなあ~という印象が否めませんでした。別に極道物が嫌いだとか、イヤだとか言うわけではありません。でも、他の作品も読みたいな、と。

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 なにしろ私は「麦ちゃんのヰタ・セクスアリス」の頃からの読者ですからね。この作品の連載は「小説ジュニア」および続編が「セブンティーン」、そしてあの絵柄ですから、多くの読者が「女性作家」だと思っていたでしょうね。私もその1人です。でも、あるシーンから、「この作者、男じゃないの?」と気づきました。それは、麦ちゃんがやよい(この作品におけるヒロイン)を脱がせている途中のとあるシーンでした。これ、男視線だよなあ……と。

(この件は確か別の項目で書いた記憶があります)

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 あ、話がそれました。で、ポリ公ですが。

 はみ出し者の刑事が、シルバーバレットという体内で消える銃弾で、悪人を抹殺する話です。
 もちろん、その餌食になるのは、超悪い人ばかりです。

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 これを「悪即断」と定義してしまうと、「アクメツ」とか「ワイルド7」とか「クリスタルキャンディー」なんかと同系統ということになってしまうのですが、そう思うと「悪人退治」のストーリーって結構多いのかもしれませんね。
 上の写真はローラースケートです。走って逃げる犯人を追い詰めるときに、ローラースケートで、おいかけるという、珍しい設定です。
 常に履いてるならともかく、脱着にかえって時間がかかるのでは? とかいう突っ込みはこのさい無しにしておきましょう。

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 ポリ公は、はみ出し者の刑事を集めた部署です。そのためか、刑事そのものが悪人みたいな風体をしていて、おおよそ刑事らしくない。そこがまた立原極道系作品の系譜を踏んでいるような気がしないでもないですが、いつ続きが出るのであろうか、もうそろそろかなとネット検索してみたら、いつのまにか「全5巻」の表記です。

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 う~ん、完結したようには思えないのですがねえ。
 打ちきりなのか、雑誌の休刊なのかはわかりませんが、20~30ページでいいので、せめて「おわり」を実感させてくれるエンディングが読みたいものです。

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私怨を晴らして終わり、まあ、それもありかもしれませんね。

 
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