【 交響詩編エウレカセブン/BONES・片岡人生・近藤一馬 】
絵の雰囲気とか、それぞれのワンシーンとかが好きで、結局、全部、買ってしまいました。
入口は日曜日の朝のアニメからだったはずです。空中をサーフィンのようなことをしている(空気の波に乗ってあそんでいる)シーンが、印象に残っています。
最初はそういう脳天気なファンタジーかなあとか思ったものです。
でも、実はハードなSFでした。しかも、設定が大きく過去から構築されていて、一概には理解しがたい世界観で描かれています。
アニメだけで(しかも、途中からしか観てないし、毎週観れるわけでもないし、それ以前に「こんなアニメやってるよ」という先入観を与えられる機会もありませんでしたので、)は、到底理解できるようなものではありません。
能天気なストーリーなんでしょ? という第一印象は、ゆっくりと、しかし確実に、重厚なSFへと印象を変えてゆきます。
政府軍といっても、地球を思うがままに支配しようとたくらむ悪漢の手先、とかいうのでは決してなく、地球を守るためのものなのですが、「その、やりかたは、違う」と感じて、独自行動を起こしたのが、レジスタンスグループです。
軍の空船「月光号」を奪取し、「ゲッコーステイト」を名乗り、独自活動を開始します。
そこに、きっかけはあったにせよ、この物語の主人公となる「レントン(14歳の少年)」が合流、仲間となります。
「月光号」を操船するための重要人物ですが、実は人間ではありません。
人類と対話を試みるために人型として作られた、いわば宇宙人。かつて、地球を乗っ取った地球外生命体です。
他に、アネモネという重要人物が登場します。
レントンにしても、決してゲッコーステイトに心酔しているわけでもなければ、なにしろ14歳ですなら、そこまでの思想を堅持しているとも思えず、実際にいったん船をおりています。その後、また、搭乗するのですが。
地上でもなにやら思わせ振りな事態が起こったり、どういう意味があるのかわからない場所を訪ねていたりするのですが、最終的には「それで、それって、どういう?」って感じでした。
マンガとアニメが頭の中でこんがらがって、記憶されてる部分もあるんだろうなと思います。
(190-726)