【 JOKER/道原かつみ 】
買ったまま読まずにしばらく放置されていたようです。うーん、いかんいかん(笑)
六道リィンという警部補と、特捜司法官ジョーカーが活躍する物語。未来を舞台にしたSFアクションものです。
特捜司法官は、銀色の人工眼球を持つ合成人間で、四大惑星系(地球、金星、火星、木星)に13人ずつ配置されていて、高い身体能力を誇り、ジョーカーは外見や性別を変える特殊能力まで持っています。
そして、悪人をその場で処刑、すなわち、殺してしまう権限を持っています。「ワイルド7」でいうところの「退治」ですね。
そういうストーリーって、いくつか見かけたことがあります。
ジョーカーやワイルド7の他にも、「クリスタル・キャンディー」や「ポリ公」なんかを持っています。「君のナイフ」なんかもこの部類でしょう。きっとほかにもあるでしょうね。
となると、様々な設定がモノを言う、と思います。
ジョーカーは未来が舞台な分、設定が自由にでき、かえってリアリティある作品に仕上がってると思います。
現在が舞台なら、テレビドラマの「ハングマン」のように、犯罪者を殺してしまうのではなく、犯罪を暴き、晒し者にする(あとは警察に任す)みたいな方が、後味はいいですね。
悪即断、というフレーズは、「アクメツ」という漫画に出てきますが、悪いヤツをその場で抹殺する、というストーリーに、娯楽作品でフィクションであるということを理解しつつも多くの人が共感するのでしょう。
善人も悪人も法の下に平等であることに、みんなフラストレーションを抱いてる、ということでしょうね。
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