漫画パラダイス

読んだ漫画のレビューなど。基本的には所持作品リストです。

【 ラブ☆コン/中原アヤ 】

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 気持ちがすさんでるときに、慰めてくれるもののひとつが、私にとってはアニメです。

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 シフト制なので、毎週何曜日の何時とロックオンすることはできませんが、帰宅してたまたまつけたチャンネルで、「これ、いい!」と、思えるものをやってたりする、というのにたまに出会います。
 たとえそれが、第1回であろうと、途中であろうと、最終回てあろうと、響く作品は響くのです。

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 その作品が、これでした。少女マンガへの造詣は深くありません。しかしおそらくこの作品は、少女マンガらしい少女マンガなのでしょう、「ああ、なんか良いなあ」と、沁みたのです。

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 大泉という名の小柄な彼氏と、小泉という名の大柄な彼女のカップル、というベタな設定も、学園ものらしいありきたりな学校行事や季節の移り変わりも、全てを愛しく感じました。

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 この2人を中心に、物語は進行していきます。ややもすれば、ベタなだけで、駄作に陥る危険を孕んだこの作品が、大勢の人に受け入れられたのは、クラスメートなどの友人達も含めた、鮮烈な心理描写と巧みなギャグ、そして舞台が大阪であった、ということなのかもしれません。(もちろん、作者の力量によるところが大きいのは前提です)
 恋愛や友情を核に据えた、いつの時代も廃れないテーマで、ややもすれば「ありがち」にりかねないところを、この作品世界に生きるキャラならではの動きで、魅せてくれます。それを言葉で表現するなら「鮮烈」、でしょうか? 青春時代が鮮やかに輝いてる感じが伝わってきます。

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 ラブ★コンは、アニメから入った作品です。
 なにげなくつけたテレビには、少女マンガであること間違いなしのキャラ達が登場してるのに、大阪弁が飛び交っています。大阪弁が飛び交うといっても、じゃりんこチエでないことは明らかです。

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 この作品、なに?

 ちゃんと読んでみたい欲望にかられました。

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 バッチリ全巻、集めさせ頂きました。でも、現在のところ、一部散逸してるようです。どこかから出てくると思うんですが。
 そういえば、「キュン死に」というフレーズも、この作品から発信されたんですよね。ネットでは時々みかけたフレーズですが、定着にはいたらなかったかな?

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 その理由を、私はこう分析しています。
 「キュン死に」に値するようや「キュン」には、そうそう出会えるものではない、と。

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 だからこそ、マンガでは、そういうことが必要なんですよね。みなさん、「キュン死に」な、トキメキを味わってください、という作者から若い人への応援メッセージなのでしょう。

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