【 アルカナ/小手川ゆあ 】
記憶を無くしたその少女は、霊を見ることができ、会話も交わせます。その少女まきと知り合った2人の刑事は、少女を通じて霊から情報を得て、事件を解決したり、最悪の事態になるのを防いだりの大活躍をするのですが…。いかんせんそんなことを報告書に書けるわけもなく、オカシナことを口走るあやしい奴と判断され、左遷につぐ左遷。
実は少女には霊感だけでなく、瞬間移動やテレパシーの能力があることもわかってきます。
果たして少女の正体は?
そして、刑事たちの行く末は?
刑事の1人、村上は、幽霊が見えなくなるよう自身の背後霊(ご先祖様)に能力を封印されていたのですが、謎の美女幽霊にその封印がとかれてしまいます。つまり、もともと村上も霊能力が強かった、ということですね。
その結果、まきと同じように普通では見えない人を見たり、その人と話ができるようになったりします。つまり、幽霊とか悪霊とか、見たくないものをじゃんじゃん見えるようになったわけです。
さて、その記憶喪失少女まきは、捜索願いが出されるわけでもなく、相変わらず身元不明です。
しかし、二人の刑事はじめ、彼女の周囲の人たちの協力で、やがて彼女は、自分の正体を知ることになるのですが。
その正体とは、自分自身の本体から分離した霊。それは、やがて消える運命にあるようです。
でも、一応はハッピーエンドになります。どんなハッピーエンドかというと、それは読んでのお楽しみ、ということにしておきましょう。
ちょっと分厚めのコミックス、上下2巻で、完結です。
(4-9)