【 がっこうぐらし/千葉サトル・海法紀光 】
息子(今は結婚して家を出て行ったが)に、「そんなの読むんだ!?」と、おどろかれたことがあります。
萌え系キャラの女の子たちが登場する現在も連載中の漫画なので、意外だったのかもしれません。
女子高生の由紀、胡桃、悠里の3人は、なぜか彼女らが通う「巡ヶ丘学院高校」に住んでいます。
窓ガラスはほぼ割れ、机はひっくりかえったり積み上げられたりして、学内はどう見ても荒廃した状態。
その中で、由紀の目だけには、荒廃していない校内の姿が映り、普通の学校生活を送ろうとふるまうのですが、あまりもの酷い厄災で現実が認識できなくなっているからです。
テレビアニメでは、由紀の普通の学校生活(幻)と、現実の荒廃した学校の姿が交互に写し出されていました。
「何が、起こってる?」
荒廃した学校の方がむしろ幻ではないかと思われるような、巧みな画面演出により、しかし荒廃こそが現実と知らされ、由紀が病んでいることが徐々に示されます。
この作品もアニメから入った作品で、興味を惹かれて漫画版を購入しました。
世の中は、パンデミック(空気感染)による人々のゾンビ化が進行しており、3人は学校を避難所(最後の砦)として暮らしていたのです。
生徒会室の備蓄食料や生活物資は尽きていく中、由紀も現実を直視しはじめの「遠足に行こう」という提案にのります。物資補給にために、ショッピングモールへと乗り込む決断をするのです。
無免許だけど、徒歩ではゾンビに襲われる危険があるので、車でショッピングモールに突入、そこにも避難生活を営む連中がいたのですが、生き残りは下級生の美紀のみ。彼女を救出し、彼女を部員に迎えました。
ショッピングモールの居残り組には男性もいたのですが、既にゾンビ化が始まっており、仲間に加えることができず、高校には4人で戻ります。
実はこの高校、ある程度事態を想定していたらしく、ライフラインもそれなりに整えられ、緊急マニュアルも用意されていたのですが、とてもそれだけでは対処できません。
3巻までを所持している私の把握するストーリーのサマリーですが、Wikipediaによると、このあと、大学への進学(生活拠点の移動)や、新しく出会った生き残りとの、確執や協働などの展開があるようです。
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