【 ラディカルCC(カップルコップ)/中垣慶 】
野浦凛(女)と芳賀吉樹(男)の2人の刑事を中心にした刑事もの漫画です。
お会いしたことはありませんが、従姉妹がアシスタントをやっていたので、親近感あります。でも、アシスタント云々というのは後日知ったことで、少年キングに連載をいくつかされてて、ずっと好きな作家さんだったんですよ。
一通り読み返してみないとわかりませんが、多分「お願いアルカナ」という作品が一番好きかもしれません。
ラディカルCCは、2話目のラストで2人が県警直属の特別捜査官への転属がつげられます。ここからがおそらく本編ですね。
ジャッキー・チェン(だったはず)のファンで、アクションシーン大好きの先生ですから、第3話はもうまさしく、最初から最後までドンパチです。
相手は女子供7人を既に銃撃で殺しており、銃弾を打ち込まれた警官も1人や2人では済まない。海外への高跳びを計画していて、捕まえるチャンスは今しかない。
警察が来てると知れば容赦なく撃ってくる(しかも、漫画に出てきたの、散弾銃やんか!)。裁判になれば死刑か終身間違いなしだから、自分の身を守るためには容赦なく急所を撃て、死にたくなかったらためらわず撃て。
これが芳賀から凛へのアドバイスでした。
銃撃戦では先に芳賀刑事が右肩を撃たれ、凛ちゃん一人で犯人を制圧しなくてはならなくなります。が、その時、凶悪犯の後方上部から、「こっちだ!」と、芳賀が声をかけます。その左手には、拳銃が。
凶悪犯は「その距離で左手で当たるわけがない」と小バカにしますが、それを当てちゃうのが芳賀刑事。
実は芳賀も凛も拳銃の名手で、署内の射撃訓練所でしょっちゅう現金をかけて勝負(訓練)しているようです。いや、現役の警察官が現金かけたら、アカンやろ?
それはともかく。
銃撃戦だけでなく、中垣先生の格闘シーンが素敵です。まっすぐ伸びたキックが相手に綺麗にぶちこまれるシーンなんか、惚れ惚れしますね。余計な効果線とか、ナシ!
「なんかパワフルそうな攻撃だな」みたいな背景も演出もナシ。ただ一撃、ズドンと決まるんです。これが大好きです。
ただ、わざと押さえ気味にされてるのか、絵のタッチが他の作品に比べて、癖が少ない、というか、柔らかいです。他の作品なら、「これ、中垣先生の絵だ」ってすぐにわかるんですが、ちょっとわかりにくいですね。
全2巻。両方所持してます。
(176-653)