【 たとえばこんなラヴソング/北崎拓 】
タイトルがおしゃれですね。何かの漫画誌を定期購入してたときに、連載されてたように、思います。
ただ、読んではいませんでした。年齢層が違う(僕の方が低かったのでは?)し、なんとなくおしゃれなラブストーリーのように思えて、どうせ自分には縁がない、とでも考えていたのでしょう。
大人になって、文庫化されてるのを見つけて買ってみました。
僕自身もう結婚してましたし、今更おしゃれな恋愛でもないし、昔憧れてたおしゃれな恋愛とはどんなものか、娯楽として読むにはちょうどいいかな、と。
ところが!
「だせーよ」と、帯に書かれているように、本当にダサい。
帯なんて宣伝文句なわけですから、ここの「だせー」には逆説的な意味もあるはず。
でも、本当にだせー、んです。
主人公は漫画的には少なくともイケメンだし、スポーツができないとか、成績が悪いとか、逆にガリ勉だとか、そんなことはなさそうです。
でも、ほんとにださい。
自分というものを、何ももってないから、でしょうか。
だとしたら、作者は主人公の成長物語を意図したのかもしれないのですが、あまりのダサさに、1冊読みきれずに投げ出してしまいました。すいません。
(34-107)