【 夢幻紳士 冒険活劇編/高橋葉介 】 +外伝
夢幻紳士には様々なバージョンがあります。
上に掲載してるのは、アニメージュコミックス版の「1巻冒険編で、「脳交換クラブ」から掲載されめいます。
下のはその続編で、「2活劇編」となっています。どちらも拳銃を所持しており、違法か合法かはともかく、危険を伴う探偵業を少年ながらも、やっていた、というわけですね。
昔からちょくちょく「無幻紳士」を読む機会があり、ためていこうと思った矢先、アニメージュコミックスを見かけなくなり、代わりにみつけたのが、これ。ハヤカワ文庫番です。
ケチケチせずに1から買えば良かったんでしょうけど、子供にはお小遣いの限界があり、サラリーマンにはお小遣いの限界があります。(稼いだ金をどうして自由に使えないんだ?)
と、いうわけて、「冒険活劇編」としてまとめられた文庫を、2~5まで所持しております。
私は冒険活劇編が好きです。巷では、ホラーテイストの方が人気があるようなのですけどね。アクションとスラップスティック、そしてナンセンスの要素が高橋葉介流に料理された冒険活劇編が性に合います。とくに、「冒険活劇編の2巻あたり」から、作風がどんどん変わってゆきます。
例えば。
舞台はニューヨークのカフェ。夢幻魔実也は母の雪絵と一緒に、父の狂四郎を待っていました。
そこへ、ギャングにマシンガンぶっ放されながら追いかけられてる狂四郎が登場。後からFBIもくるらしい。
で、次のシーンはFBIの一室。なぜか魔実也が連れてこられていて、事情を聞かされます。それによると狂四郎は、対立する2つのギャング組織から、それぞれ裏帳簿を盗んだとか。それをネタにギャングを脅そうとしてるようです。…大胆な。
でも、どういうイキサツか、雪絵が一方のギャング組織に人質にとられてしまい、裏帳簿と交換ということに。
で、あれやこれやのうちに、ドンパチに巻き込まれ(あるいは、ギャング組織とFBIをドンパチに巻き込んだ、が正解か)、自分たちも大怪我して得るものは特になにもなかったみたいで。
というような、よくわからなくもバカバカしいお話。
レギュラーメンバーとしては他に、魔実也に事件解決を依頼する江戸川警部(魔実也は少年探偵)、「○○アルよ」という悪役の中国人老(ラオ)博士と、右腕のコホ。予告状をおくりつけてくる怪盗紅おこぜ、悪事全般に手を染める狂四郎の妹、夢幻猫。夢幻家の召使いで怪力大男のアルカード、だんだん魔実也と仲良しになっていく踊り子の福音温子などなど。
夢幻紳士は、色んな出版社から何度も出てるので、コンプリートできてるのかとうかすらわかりません。
とにかくありえないような逃亡劇があったり、のーんびりした家族のひとときのはすわがいきなり爆弾が爆発したり、モンゴルの女盗賊棟梁とのやりとりがあったり、なんでそんなに支離滅裂になるのなわからないのですが、まあ全ては摩実也の父が元凶なんですけどね。
あと、好きなのは、「探偵」テイストと「ホラーテイスト」がほどよく混じった「無幻外伝1」。こちらはソノラマコミックスです。
夢幻君も、少年から青年になり、下宿先の娘に惚れられつつも、ろくに相手にせず、それどころか、違う女性を次から次へと。
そんな男に魅力を感じてた下宿屋の娘に、昭和を感じます。現実はどうあれ、彼女は夢幻君を下半身の緩い女好き、というイメージを抱いています。だからこそ、放っておけない、なーんて気持ちになるのでしょう。
下宿屋の娘と言っても、布団の上げ下ろしをしてくれるとか、来客があれば茶を出してくれるなど、それはそのような時代だったんでしょうね。