【 コクリコ坂から/高橋千鶴 】
わりとありがちな作品ですよね?(と、同意を求めるところが、自信のなさ)
若い男女の同居ものです(多いなあ、この設定)。
主人公の女の子の父親が、は船乗りで行方不明(おそらくは遭難)、母親は世界をとびまわるカメラマンで不在がち、家はその子が切り盛りします。しかも、まかないつきの下宿屋として。
学校には、目立つ男子がいます。不良というわけではありませんが、生徒会として学校の体制へ疑問を呈します。制服廃止運動を立ち上げるのです。
僕も制服はキライでしたし、なんかすごく親近感と、そして、懐かしさを覚えました。もしかしたらこの作品、昔、読んだことがあるのかもしれません。
で、彼と彼女は恋に落ちるのですが、実は血の繋がった兄妹(または姉弟)で、許されない恋。
あれれ? やっぱりこの話、記憶があるぞ。似たような設定の物語を読んだことがあるのか、それとも、この作品そのものだったのか、それは思い出せないのですが。
「でも、本当は血がつながってはいなくて、成就して良い恋じゃないの?」と思ったら、その通りの結末でした!
過去に読んだ作品そのものだったのか、こんなのありふれた設定ですよなのか、いまだにわかんないですが、もうひとつわからないのが、「どうしてこれをジブリが?」
読んでて面白い作品ではありますが、大人のいない家屋で学校に通いながらまかない付きの下宿を女の子が経営する(しかも、男まで下宿してる)なんて、普通ありえないでしょ?
ファンタジーではない現代ものを原作付きでやりたいなら、他にいっぱい選択肢はあったんじゃないかなあ?
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