漫画パラダイス

読んだ漫画のレビューなど。基本的には所持作品リストです。

【 ギルガメッシュ/石森章太郎 】

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 竜也(弟)と紀美子(姉)は、おじさん(何らかの研究者?)に呼ばれて、やってきました。
 しかし、そこにいたのは、病に伏したおじさんと、「ギルガメッシュ」と名乗るクローン人間でした。

 2人はギルガメッシュに事実上の拉致状態にされ、しかも紀代子は強姦されます。このため、紀美子はギルガメッシュを撃ち殺してしまうのですが、そこへゾロゾロと、撃ち殺したはずのギルガメッシュ9体が現れ、「我々10人のクローンのうち、1人の命が感じられなくなった。殺したのか?」と、二人は取り囲まれてしまいます。


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​ こうして、竜也と紀美子は9人のギルガメッシュに歯向かう術もなく、逃亡を試みるも
失敗続き、召し使いのようにこき使われる日々が始まりました。

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 ギルガメッシュ達は「ある目的」のために、莫大な資金を必要としており、強盗や空き巣などやりたい放題。

 一般人が混じってる方が怪しまれないからと、竜也まで悪事に荷担させられますが、この二人が謎の敵対勢力に襲われます。敵対勢力は、いわゆるUFOに搭乗しており、二人を抹殺するために追い回します。

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 最終的にギルガメッシュは死亡、竜也は謎の老人に救われたものの、研究所も破壊されます。研究所には地下シェルターがあり、彼らは難を逃れはするものの・・・。

 竜也を助けた老人は、竜也の祖父でした。襲ってきた円盤族とは、長年に渡って抗争が繰り広げられており、最終決戦が近いことが祖父から告げられます。

 また、ギルガメッシュ達と竜也らは同一の祖先を持つ仲間であり、喜代子のお腹には彼らの運命を左右するであろう超絶な力を持つ子が宿っているはすだと、老人は予言するのです。

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 ギルガメッシュにはいわゆる超能力があるのですが、同じ祖先を持つ竜也にも、それはあるはずです。しかし、普段、そういったものを、使うどころか意識もしていない竜也に、すぐ超能力が使えるはずもありません。
 達也は円盤族との対決のために、訓練に励むことになります。

 最終的な決着は描かれていません。ただ、円盤族が地球上の最後の砦としている場に、決戦を挑むために向かう、というシーンで物語は終決します。

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 その結果、「どうなるかわからない」を示唆する作品も決して少なくないのですが、「ギルガメッシュ」関しては、「圧倒的勝利」をおもい描く読者が大半でしょう。
  
全6巻。5巻を紛失してる模様。

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