漫画パラダイス

読んだ漫画のレビューなど。基本的には所持作品リストです。

【 弟切草/長坂秀佳・服部あゆみ 】

美しくかつ不気味なカバー絵でしょう? 1999年の発行ですから、その1年前くらいの作品なのでしょう。当時のCG技術ってどの程度だったのかなあ? オカルト、ミステリー、ギャグなどを描かれる作家さんです。 人智の及ばない力を題材にしたホラー作家さんは少…

【 7SEEDS ④/田村由美 】

ミサイル発射&自爆装置は、12時間前までなら、パソコンの端末を操作するだけで止められたようです。 船長室で牡丹と蛍はその操作を行いました。しかし、ダメでした。何しろ、巨大船の色々な部分が劣化しており、しかもどうやら金属を食べるバクテリアが異常…

【 僕らの変拍子/冬目景 】

音楽をしている者、特に僕のようにさほどのスキルの無い者にとっては、変拍子というのは困りもので、なかなかに合わせるのが困難なんです。 何かのニュース番組のエンディングで、ずーっと5拍子でまとまりのある音楽があるらしく、確かにそれならなんとかな…

【 清原なつの忘れ物BOX/清原なつの  】

大好きな作家さんなんですが、買いそびれることもしばしば。困ったものです。 「1、サボテン姫とイグアナ王子」「2、二十歳のバースデープレート」の二冊です。 短編中心の作家さんで、短篇集もいっぱい出ているのですが、収録されないままになっているの…

【 ブラックジャック創作秘話/宮崎克・吉本浩二 】

これは凄い漫画ですね。ご本人亡きあとで、様々な方への取材だけで構成されています。 様々な方への取材だけでここまで描けるということは、それだけ手塚先生が強烈な人物で、多くの人に影響を与えた、ということの、証左でもあるわけです。 想像でしかない…

【 7SEEDS ③/田村由美 】

未知のウイルスと思われたそれの正体はダニで、冷凍状態だと活動を停止しますが、死滅するわけではありません。 このダニがシェルターの外へ漏れだし、蔓延するのを防ぐために、シェルター「りゅうぐう」は自ら幕を引きました。そのダニとともに凍らされた人…

【 ダスト8/手塚治虫 】

ちょっとヤバいかもしれません。実はこれ、買った記憶のないコミックなんです。秋田版のサンデーコミックスですから、相当古いですよね。でも初版が平成11年だし、掲載も「少年サンデー」って書いてあります。それなら、小学館の少年サンデーコミックスで出…

【 7SEEDS ②/田村由美 】

物語の舞台は未来から現在に移行し、夏Aチームの育成場面になります。そこは厄災後の未来の地球へ送り込まれる若者を養成するための専門の教育機関で、彼らは現在13歳です。17歳まで訓練を受けて最終テストにより7人が選抜されます。 飛びっきり成績優秀な安…

【 ダイモンズ/手塚治虫・米原秀幸 】

手塚先生が漫画原作のためだけの作品を書かれたというのは聞いたことがありませんので、これは手塚漫画を下敷きにした、リメイク作品なんだと思います。 ナノテクノロジーを扱う企業の技術者だったヘイトは、上層部がテクノロジーを兵器に応用しようとしてい…

【 がっこうぐらし/千葉サトル・海法紀光 】

息子(今は結婚して家を出て行ったが)に、「そんなの読むんだ!?」と、おどろかれたことがあります。 萌え系キャラの女の子たちが登場する現在も連載中の漫画なので、意外だったのかもしれません。 女子高生の由紀、胡桃、悠里の3人は、なぜか彼女らが通う「…

【 7SEEDS ①/田村由美 】

地球に巨大な隕石だか小惑星だかが衝突するとわかって、各国は協力しあって様々な手を打ちます。 しかし、その全てが失敗したら? そのため人類は、最後の保険をかけました。それが「7SEEDS計画」です。 健康で優秀な青少年を冷凍保存し、未来の地球が人類の…

【 カブのイサキ/芦奈野ひとし 】

おそらく文明が1渡滅んだか、天変地異が起こったか、それともパラレルワールド世界なのか。 かといって、バイオレンスがはびこってるわけでも、サバイバルに苦慮してるわけでもなく、みんな現状をのんびり受け入れて、気楽に生活している世界なんですよ。 し…

【 僕らはみんな河合荘/宮原るり 】

アカン! また、ひっかかってしまった「若い男女同居ものラブコメ」です。 意識して買ってるわけではありません。 「僕らはみんな河合荘」というからには、バンカラな男臭い下宿生活を思い浮かべてしまいますし、だからこそ、「僕らはみんな、可哀想」という…

【 恋ヶ窪スケッチブック/水原賢治 】

中学校の学園ライフとクラブ活動、そして恋愛が描かれています。350ページほどが1冊にまとめられた太いコミックスです。 都築めぐみと、早川泰助は、隣同士に住む幼馴染みで、かつライバル。何のライバルかというと、「かけっこ」です。二人とも運動神経に優…

【 鉄子の旅シリーズ 】

【 鉄子の旅/菊池直江 】(全6巻+鉄子の旅プラス) 【 新・鉄子の旅/ほあしかのこ 】(全5巻) 【 鉄子の旅・3代目/霧丘晶 】(3巻まて所持)ほんとにもう、何をやってるんですかね、小学館。「IKKI」が休刊になったので、鉄子の旅もさすがに続編はなか…

【 ゆりてつ/松山せいじ 】

私立百合ヶ咲女子高鉄道部、略して「ゆりてつ」の、部活のお話です。 「鉄道研究会」、略して「てっけん」なるものは、多くの大学に存在してると思いますが、僕の行ってたところにはなかったし、創作系に興味が片寄りつつあったので、「ユースホステル部」の…

【 目玉焼きの黄身いつ潰す?/おおひなたごう 】

ゆるキャラのスーツアクターをつとめる田宮丸二郎はその日、自分の部屋で恋人と初めての朝を迎えました。恋人の名はみふゆ。売り出し中の漫才コンビ「魑魅魍魎」の魍魎で、ボケ担当です。 彼女が用意した朝食は、ご飯、味噌汁、目玉焼き(付け合わせにウイン…

【 シャーロッキアン!/池田邦彦 】

池田先生の絵柄も、ストーリーも好きですけど、そもそも「シャーロッキアン」て、なんですかいな? 時期を前後して発売されたゴルゴ13の文庫に「シャーロッキアン」と副題のついたものがあったので、両方の作品をあわせて、なんとか理解しました。 シャーロ…

【 魔太郎が来る/藤子不二雄 】

生まれて始めて買ったコミックスが、これでした。 捨ててはいないので家のどこかにはあるはずですが、同じ藤子不二雄でも、「コレでなくて良かったんじゃないの?」と、言われそうですね(笑) そんなわけで、家のどこにあるのかわからないものですから、ここ…

【 夜叉少女/服部あゆみ 】

夜の公園。気がつくと、女子高生夕香の足元に、同級生美樹が血まみれになって倒れていました。 「私が殺した?」 でも、そんな記憶はない…。 夕香は家に逃げ帰ります。 それから一週間。美樹は学校に現れませんが、死体が発見されて事件になるというのもあり…

【 走馬灯株式会社/菅原敬太 】

「ここって、いったいどんな施設なんですか?」 娘を事故で失い、妻にも先立たれ、職まで失った男が、フラリとやってきた想い出の地。そこには、見慣れない施設が建っていました。 (確かここは、植物園だったはずでは……?) 中から現れた眼鏡美女は「当館主…

【 セックスなんか興味ない/さとうなんき・きづきあきら 】

「興味ない」なんてタイトルですが、マンガの中身は、セックスのことが延々と描かれています。 1話完結もので、毎回そういうシーンは出てきますが、いわゆるエロマンガではありませんし、掲載誌も普通の青年誌で、むしろシリアスに性を物語っているように思…

【 ロゼ・サンク/望月三起也 】

ワイルド7の飛葉が活躍する短編「ロゼ・サンク」(表題作)他を納めた短編集です。 どういう経緯を辿ったのが、飛葉は屋台に改造した車両で、路上でケバブ屋を出しています。そこへやってきた制服の女子高生に拳銃を向けられます。「安全装置を外さないと弾は…

【 イエスタディをうたって/冬目景 】

休載を挟んでの長期連載でした。本編は全10巻で、自分は9巻まで所持と勘違いしてましたが、実際は10巻まで所持で、全11巻でした。 かつては連載が完結したら、しばらくの間は全巻揃って書店にならんでいたものですが、いまはそんなに甘くありません。 …

【 レディ・プラスティック/深谷陽 】

紹介するとしたら、やはりホラーということになるのかなあとネット検索をしたのですが、それで映画になつていることを知りました。 へー! そうなんだ…。 小劇場で女優をしていたリナが、かつて事故多発のために封印されていた映画を再び撮影することになり…

【 海街diary/吉田秋生 】

鎌倉で暮らす香田(こうだ)三姉妹の下に、異母妹が越してきて、四姉妹として過ごすことになります。 長女、幸(29、看護師)。次女、佳乃(22、信用金庫勤務)。三女、千佳(19、スポーツ店勤務)。この3人に、四女として、すず(13、中学1年生。姓は淺野)が加わりま…

【 リングにかけろ2/車田正美 】

ずーっと気になっていた車田作品。多分、10歳若ければ、旧作の「リングにかけろ」(以後「1」と記載)から夢中になっていたでしょう。でも、残念ながら「1」は所持しておりません。 実は、聖戦士星矢も、リングにかけろも、それなりに気になってましたし、読…

【 ロマンス地獄/むつきつとむ 】

「ロマンス」で「地獄」だなんて、なんてタイトルなんでしょう。「ロマンス」ばかり次から次へと襲いかかってくる「天国」なら、歓迎なんですねどね。 摩耶は妹の美弥の経営する喫茶店「浪漫棲」の客の入りが悪いことに気を病み、ある日、客足をつかむために…

【 恨まれ屋/玄秀盛・楠本哲 】

堂本零時シリーズに続く、新しい作品です。 ガラの悪い連中が絡んだやっかいごとを解決していく、というスタイルは似ているのですが、登場人物が違うので、堂本零時シリーズとは少し毛色の違った作品に思えます。 新刊書コーナーに2巻があり、1巻は未入手。3…

【 無敵道/玄秀盛・楠本哲 】

新宿歌舞伎町にワケアリで流れ着いた男女を、理不尽な境遇から救うため、コネと力で、ねじ伏せる堂本。 しかし、そこには、法外な報酬を必要としました。 「おめえの命の価値は、そんなもんなのか?」が、定番のセリフ。 「一生かかっても、お支払します」と…