架空の鉄道会社を舞台にした鉄道マンの成長物語です。 架空の世界が舞台なんて、フィクションにはゴマンとあるわけですが、鉄道好きとしては、現実にあるものを愛好しているせいでしょう。どうしてものめり込めませんでした。 そんなの飛行機だって現実にあ…
短いながらも強烈なインパクトを与えるタイトルです。 「呪い」といっても文字通り呪術的なものもあれば、オカルトとは無関係な比喩的表現もあります。 この作品の場合は、オカルトではありません。「このマンガがすごい2017」で2位なのだそう。 話はそれま…
砂漠を旅する少年カザンは、盗賊に襲われている王女ファーナ一行に出会います。腕っ節には自信のあるカザン、砂漠では貴重な水と引き換えに、王女一行を助けることに。 盗賊の一味は全滅。しかし、度重なる盗賊の襲撃で徐々に王女一行もその人数をへらし、と…
下世話なタイトルですが、ここに登場するメニューは、そりゃあもう読んでいるだけでヨダレが出そうなものばかり。 この店には一流の料理人による素敵な肴が用意されているのです。 男が静かにうまい酒と肴を楽しむ店、というコンセプトで運営されています。 …
おそらく知名度ほぼゼロの作家さんです。そして多分「恋ヶ窪スケッチブック」や「紺碧の國」などの長編にでも出会わなければ、読者がこの作家に注目する事もなさそうな気がします。 この作品集「夢で逢いましょう」も、佳作の域にたっしているとはなかなか言…
「あぱるとめいと」は短編集で、いくつかの作品が収録されてますが、「あぱるとめいと」タイトルでは継続連載のようで、そのため巻数表記がなされています。 多くないページ数にエロシーン必須の作品なので、ストーリー的に深く掘り下げられることはありませ…
あとがきに「目指したのは昔の少女漫画です」と、あります。なるほど、そーなんですか。 美術予備校に通う女の子、桃寧(ももね)を主人公にした、春、夏、秋、冬、そして2度目の春の5つの物語。 絵のお勉強をしたり、男の子との出会いがあったり、モチーフ…
エッチな題材を扱う漫画家さんで、結構好きでした。「えっち」は確か全巻持ってたはずです。家の中に分散してる漫画置き場を漁らないとみつかんないと思いますか(そういった整理をかねての、このリスト作り&レビューですが) でも、この作品は「復讐劇」に特…
原作、稲田耕三。主人公、稲田耕三。稲田耕三先生の小説(自伝)をマンガにしたものです。原作と作画だけでなく、「脚色 吉岡道夫」とありますから、漫画として成立するように、また、読者により伝わるように、手が加えられているものと思われます。 ネット検…
好きな作家さんなので、とりたてて直江兼続に興味があったわけではありませんが、どんな風に料理されてるんだろうと手に取った一冊です。残念なから、この作家さんの良さが、あまり出ていないような気がします。 戦国武将列伝というというシリーズの一環なの…
これがどの程度の名作なのか良くわからないのだけれど、明らかに貴重本だと思います。なにしろ、サンストロベリーコミックスというレーベルで、その中でも話題になった作品ですからね。 今でもネット上で、さまざまな「あらすじ」「解説」「作品紹介」が出て…
かつての恋人、陽子の死。そして、遺族から伝えられた現実。「この子はアナタと陽子の子なのです」と、知らされます。 俺の、子供? 笠間は突然のことに、状況がつかめません。 笠間には確かに陽子という恋人がいました。しかし、既に別れています。別れの理…
ブラックジャックと聞いて、手塚治虫先生のマンガを思い浮かべるか、トランプのゲームを思い浮かべるか、アナタはどちらでしょうね(笑) ちなみに「によろしく」は、同じく手塚治虫さんのマンガ、「ブッキラによろしく」からきてるのだそう。これは気づきませ…
重厚な門構えの純和風建築。表札は「巽組」。どうみてもやくざの本拠地です。ペットショップ「いぬい」から餌の配達に来た若者はそれだけで怯みますが、「鍵は開いてるから玄関まで持ってこい」とインターホンから指示。言われた通りにしようと庭に入ると、…
転校生の佐藤くんは、なぜか同じクラスの田中さんに吸血鬼だと見破られてしまいます。田中家には代々「吸血鬼には気をつけろ」という家訓があるのだそうです。 さて、佐藤くんが転校してきたのは、70年前に恋をして振られ、余命少なくなった田中さんの祖母に…
パチンコ屋なんぞに行かなくなって10年以上、もしかしたら20年近くになるかもしれません。 こんなことしてちゃダメだ、とか思ったわけではなく、いつの間にか自然と足が向かなくなったのです。 でも、漫画は買ってしまいました。 6百万円を越える借金を、会…
人質立てこもり事件が発生しました。被疑者はどうやら猟銃まで持っているようです。目的が何なのかはわかりませんが、とりあえず「昼食の出前を持ってこい」という要求です。 そこに白羽の矢がたったのが、ある1人の婦人警官、日野まる香です。家業は蕎麦屋…
ラブコメ。僕はわたべ淳先生が好きだったし、レモンエンジェルのファンでもありました。 なので、随分たってからの「2」ですが、書店で見かけたときには飛び付いてしまきました。 でも、自分自身が年齢を重ねたこと、また、女性経験を重ねたこともあってか、…
カペタ。これは主人公の名前、かっぺいた、から来ています。まあ、ニックネームですね。 4輪レースのマンガです。 勝った負けた、てな話だけでなく、主人公を取り巻く人々それぞれの生き様にも触れ、またレースを続けることの資金面での困難さなども描かれ…
表題作は読切もので、全6作。男と女、恋愛、セックスなどがテーマになっています。 毎回、違う主人公、違うストーリーです。 成年漫画寄りの青年漫画で、毎回エッチシーンがありますが、何かがちがいます。 女性作家がエッチシーンを含む男性向け作品を描く…
高河ゆんファンなら欲しいだろうなーと思う一冊。自伝とか、描き下ろしとか、エッセイとか、その他色々。「キャプテン翼で同人誌を極めた人だったんだあ」と、この本を読んで知りました。 発行が1991年なので、自伝といってももう昔の話で、それ以降に刻んだ…
主人公、大沢公はホテルの料理人をつとめていましたが、大量の料理を作る「歯車」であることを嫌い、1人1人に心を込めた料理を出すために、公邸料理人に転身します。 この作品で唯一、違和感を覚えるのは、ここ。 それなら公邸料理人でなくてもいいじゃな…
高校生になった岬一は、おじいちゃんの経営する喫茶店で、「ちゃんと働きたい」「じいちゃんのようになりたい」と宣言します。岬一は小さな頃からおじいちゃんの背中を見て育ち、いつしか跡を継ぎたいと考えるようになっていたのです。 と、こんな話のどこが…
一時期、毎週コミックモーニングを欠かさず購入していました。その時に連載されていたのが、この「沈黙の艦隊」でした。 既にストーリーはある程度進んでいたものの、全く理解できない、というわけではありません。たった1艇の潜水艦で、世界に対峙している…
クロードとは、主人公の名前。クロード・バターメイカー。日系三世のアメリカ人。もうひとりの主人公、いわゆるヒロインは、小野寺せつ。母、小野寺あやかが経営する居酒屋「あやか」の店員(?)です。 タイトルから想像がつくと思いますが、酒造りのお話…
あの「宇宙戦艦ヤマト」の物語から1000年。 古代進と名乗る青年はどうやら32代目。かつてのヤマトの乗組員は、その名前は踏襲しているらしい。そして、先祖代々受け継がれている「腕時計」を所持・使用していました。 とはいえ、もはやヤマトは過去の…
主人公、家路久は、優秀な銀行マンでした。単身赴任中、室内で七輪で餅を焼き、一酸化炭素中毒になます。それが原因で記憶喪失に。 その事故の直前の久は、離婚して妻と娘を置いて家を出て、直後に新しい奥さんと結婚していました。再婚後、息子が生まれます…
不運続きのコージ。2か月前に勤め先が潰れて無職になり、先月には彼女にふられ、いいこと無しです。そのコージは、1人の女の子がガラの悪い男二人組に絡まれている所に出くわします。基本、ビビりなのだけれど、「おーい、ノリコ、何やってんだ?」と、さも…
1巻と表記はありますが、Wikipediaによると、「全1巻」とあります。…どうりでその後、見かけないなと。 そもそも、仁義Ⅱは仁義の続きではなく、サイドストーリーなのだとか。 続編は、仁義Sやら、仁義零やらだったのですね。 ヤングチャンピオンは定期購…
男子と女子では、ある年齢までは女子の方が早く大人になりますよね。だから、同学年、幼馴染み、っていう関係だと、女子の方がどうしても精神年齢が高く、おませさんになりがちです。 そのせいでしょうか、同じ高一なのに、かずやは主導権を碧に握られていま…